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ニュースレター第9号

危険な万博にNo! 被災地支援に集中を!

2025年4月13日の「大阪・関西万博」開幕予定日まで一年を切りました。社民党・ながさき由美子は、当初から夢洲での万博・カジノ構想に反対し、とりわけ今年に入ってからは「万博やめて能登の被災地を救え」と声を上げてきました。
今年4月からは、建築業・自動車運転業にも労働基準法に基づく時間外労働規制が適用され、人手不足は一層深刻化すると見込まれます。現場では人手不足のため、休日労働を含め、「過労死ライン」を超えて労働者をはたらかせる事例も出てきています。能登半島地震で被災した石川県内灘町では、「当面、万博に当てられていた国費・物資・労働力を、能登半島地震の被災地復興に集中させること」を国に求める意見書が可決しました。たった6か月の万博に、税金・人手・資材・工機を浪費してはなりません。政治の決断が問われています。
3月28日、万博の建設現場で爆発事故が起きました。ごみの埋め立て地である夢洲では、メタンガスが発生し続けており、溶接作業で発生した火花が引火して爆発を起こしたとのことです。昨年11月29日の参議院予算委員会で、社民党の福島みずほ党首がメタンガス発生問題について質問しました。その時、自見はなこ・国際博覧会担当大臣は、「発生しているガスは大気放散しており、万博の開催時に危険はない」と答弁していましたが、福島党首の懸念が現実になりました。ガス発生を根絶することは出来ず、同じ事故が再び起きる可能性も十分あります。
建築残土や廃棄物の処分場である夢洲の土壌からは、壌汚染対策法の基準値を超えるヒ素やフッ素が検出されています。さらには、毒性が高く国際的に廃絶すべき有害物質とされているポリ塩化ビフェニル(PCB)汚泥を1万袋分敷き詰めた区画の上に駐車場を作ろうということまで計画されています。
大阪府は税金で府内の児童・生徒を万博に招待しようとしていますが、危険・有毒物質がある場所に子どもたちを「動員」するなど言語道断です。駐車場から万博会場入口までの距離は1㎞。日よけも、食事場所もなく、遠足で万博に来た子どもたちが熱中症にならないか心配です。夢洲への交通手段は夢舞大橋と夢咲トンネルの2つしかなく、万一地震等の災害が起きれば孤立するのは明らかです。万博テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」ですが、現実は正反対です。
さて、この夢洲への万博誘致の旗振り役を務め、現在「大阪ヘルスケアパビリオン」総合プロデューサーを務めているのは森下竜一氏という人物です。彼は安倍元首相とも近く、健康・医療戦略推進本部参与時代は、食品表示の規制緩和を強硬に主張し、紅麴問題で注目が集まる機能性表示食品制度を作ったことでも知られています。社民党副党首・大椿ゆうこ参議院議員は、「消費者問題に関する特別委員会」で、この森下氏が政策決定に与えた影響について質問しました。
労働者の、そして大阪の声を国政にぶつけるべく、大椿議員は連日質問に立っています。是非裏面の国政報告をお読みください。社民党・ながさき由美子も、大椿ゆうこと二人三脚で、市民の皆さんに寄り添う政治を作るべく、一層頑張ります!