「平和の祭典」の間も、平和が壊されている
パリオリンピックが始まりました。日本人選手の活躍を毎日楽しみにされている方も多いと思います。しかし、ながさき由美子には、少し違和感があります。オリンピック期間中もパレスチナでの軍事攻撃・虐殺を続けるイスラエルから、88人もの選手が参加していることです。それに対し、パレスチナからの参加選手はたった8人だけ。パレスチナオリンピック委員会は、昨年10月以降、300人を超えるアスリートや審判員が死亡したと明らかにしています。
1980年のモスクワ五輪の際には、ソ連のアフガニスタン侵攻に反発し、日本やアメリカを始め、50カ国近くがボイコットを断行しました。その時に比べると、イスラエルに対する各国の対応は余りに甘すぎるのではないでしょうか。
東アジアでは、中国脅威論を振りかざし、日・米・韓の軍事協力強化が進められています。沖縄など琉球弧の島々(南西諸島)には、中国に向けてのミサイル基地や弾薬庫が次々つくられています。沖縄は地上戦により4人に1人の県民が犠牲にされました。だからこそ「命こそ宝」「再び沖縄を戦場にさせない」と声をあげています。
イスラエルによるガザ攻撃で犠牲にされた方の人数は4万人に迫り、7割が子どもと女性とも言われています。戦争で犠牲になるのは、常に弱者です。殺しても差別して良い存在として他者を切り捨てることが戦争への道です。2度と戦争はしないと誓った平和憲法を活かし、「がんこに平和」を貫いていきましょう!